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【知的障害を持つ双子の妹として育った女の子の幸せに…】

産まれてきた瞬間から、
大概の人は誰でも一度は母親に甘えることをするだろうし、母親に甘えることを望むし、甘えた経験があるはずだ。

母親を独り占めしたいと願うことがあったはずだ。
それが、母親と生き別れたり母親から虐待を受けたりして叶わない人もいるだろう。
だけれど
素敵なお母さんと暖かい家庭に生まれてこれれば、それは大抵叶うことだろう。
そんな暖かい家庭に生まれながら
高校2年生で初めてお母さんを独り占めすることができるようになった女の子の話をしてみたい。


良い話だなぁー  とか言われるコトを書いたり話したりするコトに 薄ーく嫌悪感を持っちゃう天の邪鬼な私だが…
嬉しかったから書いちゃう話しちゃう♪♪♪ご家族からもOKをいただいている。


シェアハウスTRANSIT☆YARDは毎日バタバタとあるけれど、とても楽しく順調に滑り出していて、

3階には重度知的障を持つ男の子 げんちゃんの自立生活♪
2階は タイキックヘルパーの石川君
1階は 私がTRANSIT☆CAFE【colors】をもうすぐ開店させる。

げんちゃんが引越してきてから1ヶ月以上たつ。彼は24時間介助が必要な障害を持っているが 楽しいヘルパーさんたちと共に 立ち飲み屋さんに出入りをしたり カフェでお茶したり 遠くまで散歩に行ったり 1階のカフェ開店の準備をしている人たちと仲良くなったりして、
毎日を満喫し、実家に帰りたいという素振りはまるで見せない。

ご両親も 彼の介助をしてくれる風雷社中を信頼しきっているし、げんちゃんが風雷社中スタッフと楽しそうに暮らしてることに満足されていて、
そして
その げんちゃんの一人暮らしの成功は、
げんちゃんの家族全員を少しづつ変えていっている。
お母さんは私と一緒に遠くまで買い物に行ける。
お父さんは毎日のげんちゃんの食事と入浴の世話が無くなり、ギターを始めたらしい。
げんちゃんの姉妹は、げんちゃんの見張り役から解放された。


先日ご両親から
「太田さんにお願いがあるのだけれど…」と言いにくそうに切り出されたのは、
げんちゃんの双子の姉で軽い知的障害を持つ女の子を2泊3日で預かって欲しいという申し出だった。
げんちゃんには双子の姉と  そして高校2年生の妹ちゃんがいる。

「げんちゃんがいなくなったから、旅行に行ってみたくて…
げんちゃんがいたから今までゆっくり旅行なんかしたことが無いし…
妹は今までホテルに泊まったことが無いから泊まりたいって言ってるし…
でも、げんちゃんがいなくてもお姉ちゃんはいるから…どうしようかって家族で話し合いをしてるんだけど…」

♪♪♪♪(*^o^*)
なんだ!!!
旅行か♪♪♪♪
是非行って欲しいと思うし、
妹ちゃんにホテルに泊まって欲しいと思うぞっ(^o^)/♪♪♪
今まで何年間も我慢してきた楽しみを  思う存分味わってきて欲しいー☆って 私は心から思うよっ(*^o^*)♪♪♪♪

「あらぁ♪♪♪♪
そんなら私がお姉ちゃん預かるよ―!せっかくの機会だもん☆行ってきなよ―!!!!」
と 私が言った時のお母さんの輝く素敵な笑顔は 私は多分一生忘れない。
「え―!ありがとう♪(o^∀^o)☆☆☆
嬉し―!
駄目かもしれないって半分諦めていたし、罪悪感もあったし…」
「いやいや
旅行を楽しむって普通のコトぢゃん♪♪♪♪
罪悪感とか持つのはオカシイよ!
妹ちゃんもお母さんを3日間も独り占めできる初めてのチャンスぢゃん♪♪♪♪」

言ったらお母さんは
「そうかぁ…妹は初めてかなぁ…」
と言っておられた。


私は
妹ちゃんのことを想う。
今まで  手のかかる  一瞬たりとも気の抜けない状態が続く兄と、自分より遥かに幼い感覚を持つ姉と生活してきた中で、
母親に甘えられたことがあったのだろうか?
母親を独り占めする時間がどれだけあったのだろうか?
もちろん
げんちゃんのご両親は強く優しく愛情深いお二人であることは見ていて解るし  妹ちゃんのことも とってもとっても大事に愛している…けれど、
そんな兄と姉の下に生まれて  妹ちゃんの心の中には 何か遠慮は芽生えなかったのだろうか?
我慢することは無かったんだろうか?


妹ちゃんは 凄くカワイイし しっかりしていて きちんと話ができて明るくて  すっばらしい女の子だ。
彼女は
来月  生まれて初めてホテルに泊まり、
生まれて初めてお母さんと2人だけで2泊3日を過ごすコトができるんだ。
生まれて初めて、他のコトを何も気にせずに、お母さんとのんびりゆっくり楽しむことができるんだっ♪
妹ちゃんの初めての素敵な甘い体験だっ♪♪
妹ちゃんの
ホテルの中を嬉しそうに散策する姿とか
満面の笑顔とか
お母さんと2人だけで並んで歩く姿とか
遠い土地に来た解放感をお母さんと2人だけで満喫してる姿とか
綺麗な空気を胸いっぱいに吸い込む幸せとか
…想像するだけで
私も幸せな感じになる。
私が
そのことのお役に少しでも立てているのならば とても嬉しいし物凄く誇らしい。
風雷社中のスタッフも同様に 嬉しいし誇らしいはずだ。



TRANSIT☆YARDは そういうところだよ。 
TRANSITって
長旅の途中に燃料補給したり のんびり休息するために寄る場所って意味なんだよ。

風雷社中はTRANSIT☆YARDを作りあげる
私はTRANSIT☆CAFEを作りあげる

みんな
燃料補給しにおいでよね、
そして
TRANSIT☆YARDの最大の目的は げんちゃんとげんちゃんのご家族を支えることだ。
皆さんも
支える気持をTRANSIT☆YARDに与えに来てくださいね!

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