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支援の一般化について、改めて少しだけ(^O^)

ガイドヘルプ事業を進めてきた中で、風雷社中で僕が当初より掲げてきている考え方が「支援の一般化」。

障害者の状況をどう変えていくか?

僕は2つの方法を考えている。

その一つが「支援の一般化」。
もう一つが「障害平等研修」※。

支援の一般化は、理念の啓蒙だけで社会が変わるわけもなく、社会を変えていくのは具体的に障害者自身が街に参加していくことが必要だってとこからスタートしている。
その為の手段としてガイドヘルプを活用した外出は今まで社会との接点を制限されてきた重度障害者が社会に触り、社会を変えていく大切な活動だと思っている。
また障害者と非障害者って乱暴な括りで分けられてきた社会の中で、非障害者と障害者の一番強い接点が「支援」って場面であること、そして、その「支援」って接点さえ特定一部の専門家風の人々が独占してきている現状。それでは、社会の状況は変わっていかない。
僕は「支援」って活動を障害者と接点のなかった人々が障害者と合流する一つのポイントとしていき、そこでの経験を障害者との接点の少ない日常に持ち帰っていくことで障害理解を進めていけるのではないかと考えている。
具体的には障害福祉を仕事として強く希望する人を取り込んで行くのではなく、いままであまり障害者と接点がなかった人たち、これからもないと思われる人たちの層から支援者を作っていくことが重要だと思っている。

障害者への支援に特別なスキルはいらないと考えている。
あらゆる障害者への支援や不特定多数の障害者への支援を習得するのには特殊なスキルは必要だが。
障害のあるAさんへの支援に関わるのは、Aさんのことをゆっくりと丁寧に理解していく環境が重要で、支援者に特別なスキルはいらない。
もちろんAさんの支援に必要なスキルを習得できない人はいる、しかし、その人はBさんの支援に必要なスキルは習得できるかも、Cさん、Dさんなら。
もしかした直接本人への支援に関わるスキルの習得はできないかも、しかし、支援を高知来るのは直接支援だけではない、事務的な、または広報的な様々な切り口を必要としている。

障害者が直接、街に参加していく
その参加を障害者と接点が希薄だった人たちが支えていく
そのことで
障害者が主体的に社会や人を変えていく為の場面を作っていくとが支援の一般化なのだ。

また、その仕組みを社会全体の中で必然的なものとしていくための理論として「支援の社会化」を風雷社中の茂野さんは考えている。
なぜ社会は障害者の支援を優先課題としていかなかくてはならないか?
支援が一般化していくことで、経済や社会の仕組みは、社会の価値観はどう変わっていき、全体にとっての必然性はどうなのか?
このことについては、そのうち茂野さんが書くと思うので、ここまで(^O^)

※もう一つの方法「障害平等研修」については、いま大田区で障害当事者の仲間がその研修ファシリテーターになるための研修を頑張っている。是非彼らに寄稿をお願いしたいと思っているので、その機会に紹介したい。


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